2011年2月22日火曜日

良 書 詳 読 歩りえこさんの本「エガオノオト」が、いい感じ。

水野仁輔氏らと主催している阿佐ヶ谷ロフトAのトークライブイベント、


「印度百景」


その1回目のゲストとしてインドバックパック旅行の体験を語ってもらった、タレントの歩りえこさん。
写真集を発売したそうです。

さっそく買ってみたのですが、びっくりでした。

美人さんでタレントさん。
そういう彼女の写真集なのに、水着もなければポーズもない。それどころか彼女自身の写真が一枚もないのです。

正確には一枚だけ、そーっとあります。
たくさんの人の中にまぎれての一枚。





写真はすべて、人々の笑顔。

どこの国とも、どんな場所とも書いていないものがほとんどで、ただひたすら笑顔の写真。
たまに短い文章があって、すごくナチュラルに感じたことが書いてあって、それがなかなかいい。

最初はちょっとピンと来なかったんです、この写真集。

改名前の元の名前、リエコJパッカーの名前が強くって、バックパッキングで、おんなのこひとりでで世界一人旅で、と。
先入観、というか、期待、というか。
そういうものをバックボーンに勝手に決めて、写真を見ていたんですね。
本屋さんでちら見して、あれっ?て思って。

でも、ちゃんと買ってきて自分の手元に置いて何度も見返したら、段々よさがわかってきました。
キャッチーであるとかわかりやすいとかじゃなく、いい意味で好きに作ったんだろうなあ、の感があって、ボクは好きです、この感じ。

こういうものって、作品力や構成も大事だけど、人となりがなければやはり飽きてしまうだろうから。
写真家、歩りえこであり、旅人、歩りえこである彼女の目線で切り取った、世界に散らばる笑顔を集めた写真集。


何度も、見返しています。

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