2011年5月20日金曜日

ハナ、の続き。

ハナなんて柄じゃない。そう思う。が、きれいなものはきれいだし、興味深い。

そう書いた。


が。


普段はあまり使わないマクロレンズ。そう、iPhone用のやつだ。

最近いいのだか悪いのだか、iPhoneでしか写真を撮らない癖がついた。


いいんだか、は、iPhoneという「カメラ」。

パンフォーカスの単純でベーシックなカメラの使用感にとてもよく似ているということ。
それはつまり、レンズが動かない。ズームはなし、ということ。
子供の頃に父に買ってもらった大事なサクラカラーの子供カメラと同じだ。

撮りたいものがあったら被写体の場所まで歩いたり、構図を工夫したりして撮る。

そういう当たり前のことを思い出させてくれる、優秀なカメラ。


悪いんだか、はちゃんとしたカメラを使ってないってこと。

なんだかんだ言っても、やぱりカメラはカメラ。
横着せずに、きちんと慣れ親しんだカメラで対象物を追うのは楽しいもの。それ、忘れちゃいかんな。

前述のサクラカラーのカメラ。小学生の頃に使っていたが、いまでもそのディティールが鮮明に蘇る。

巻き上げレバーのカチカチとまき上がるあの感触とか、レンズリングのでこぼこのモールドの感触とか。
体験というのは大事なものだ。


そんな中で、iPhone用の外付けレンズを数本、ご提供いただいているメーカーさんがある。
イザワオプト」さん。 http://www.izawaopt.co.jp/

きちんとした精度のいい携帯電話のカメラや、コンパクトカメラ用レンズのサプライヤーだ。

フィッシュアイ、ワイド、テレ、マクロ、PLフィルターと、なんでも揃う。

その中でよく使うのが、ワイドと170度の魚眼。
どちらも大変に使い出がよく、iPhoneのカメラにもフィットする価値あるレンズ。

が、テレやマクロはあまり使わない感があった。

テレなぞiPhoneの弱点を補う便利なもののはずだが、パンフォーカスカメラとして使っているiPhoneで、遠景をズーム効かせて撮ろうという気持ちにならないからなのかもしれない。

マクロ。これがなかなか微妙だったのだ。
3GSから4になったiPhone。
そこそこ寄って撮る時もピンが合うようになった。

あらら、結構このまま行けるじゃない。
普段使いでマクロの出番がなくなってしまったのだ。
名刺撮影なぞお手の物、になった。スキャンアプリにも余裕で対応。
名刺にある企業ロゴ等を鮮明に撮るために使うくらいになってしまっていたのだが。


ハナの写真を何となく撮り始めると、そのハナの中の方にレンズを突っ込みたくなってくる。

さながら蝶や蜂になった気分だ。

超接写、なぞ、昔はプロ、セミプロのカメラマンのお家芸だったのだが、現代ではアマチュアのその下の層が携帯電話で使っちゃったりするわけだ。

その上それがそこそこイケちゃってる。

撮って、iPhoneで見るだけだったらそんなに興味もわかなかったかもしれないけれど、iMacにデータを映して大画面で見てみると、なんだか楽しい。

接写したものは、当然だけど、大きくしてから眺めるのがすごく楽しいね。


なるほど、写真というものは、なにを撮ってもいいのだな、と納得する。撮影行脚にでなくとも、被写体はすぐそばにある。

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