2011年6月25日土曜日

Photoback のiPhoneアプリが、かなりいける。成果物がまたいける。

最近では雨後の筍の如く増えに増えている、写真集プリントサービス。

写真、プリントを生業とするメーカーはもとより、プリンターメーカーでもあるヒューレットパッカードや、iPhotoからそのまま写真集が作れるというのをウリにするAppleまで、百花繚乱。



その中でも頭一つ飛び抜けているなあ、といつでも思うこのサービス、


「Photoback」


以前も何冊か作ってみて、大変に感銘深かった。

Photoback http://www.photoback.jp/

ボクは文章を書くので、やはり紙の本になる、という部分、こだわりがあります。
よくある安めの写真集サービスにがっかりしたこと、多数。

まるっきりただの厚めのプリント用紙を貼り合わせただけのもの、とかね。

質感まで手が回らないのかなあ、というものが多かったんですよ。


仕上がりを見て、ちょっとハッとしてしまいました。これじゃあ、ダメだと思う。

Photobackは違ってました。ちゃんと本として目が、手が、頭が、認識するのです。
ああ、自分の本ができたなあ、と感じられる。これは、すごく大事。


現代では自宅のコンピュータにつながった安いプリンタでもかなりのレベルの印刷を自分でこなせる時代となりました。

すなわち、自分の作品が紙になる、その感激がちょっと昔より弱くなった。

そういう中で「ああ、でも、やっぱりこれは違うね。本屋さんの店先にあるものと並べられるね」と思えるものが提供されることは、とても嬉しいことです。


今回PhotobackさんでなんとiPhoneからそのまま直接写真集を作れる、というアプリが登場。試してみました。

まさかの感想。

「iPhoneからで、いいじゃん」

うーん、びっくり。
使い出、悪くないんですよ。



コンピュータの大きな画面でなくても、ある程度ならこなせるという事実。ビックリしました。

タイトル、文章、レイアウト、自由自在です。
うーん、すごいね、これ。これで本当に作れちゃうね。


iPhoneが世代を重ねるに連れ、カメラの性能がアップして来ています。
それと同時に、カメラアプリ、日々進化したものがリリースされる。
iPhoneで写真、というジャンルもあらかた固まったと感じられるような昨今。

Flickrでは、使われているカメラの第2位がiPhoneなんだという驚きの結果が出たりしています。

そんな折にこのアプリ、ありですねえ。


↓無料でアプリをiPhoneにダウンロード
↓アプリ起動


↓作る本のタイプ(サイズや縦横等)選択
↓タイトル等文字入力
↓写真をカメラロールから選択、自動レイアウト
↓レイアウトを好みで調整
↓テキストの入力
↓完成

これであとは注文を入れるだけ。
結果、かなりカッコいいものが一冊、できてしまう。

iPhoneで写真を撮る。iPhoneの中で加工。
完成した写真をPhotobackアプリに入れ込んで、文章とタイトルをつけて。

現物の、紙の、写真集が出来てしまう。その上質感が高い。

これはちょっとした驚きです。

iPhonegrapherの皆さん、自分の作品の写真集という形でのポートフォリオ、持ってるとカッコいいと思いませんか?

2011年6月17日金曜日

Eye-Fi。いまだから。

今頃、というひともいるかもしれませんが、いまこそ、Eye-Fi、なのです。

だってさ。

iPhone、iPadなどのiOSデバイスにダイレクトにデジカメから写真を飛ばせるようになったんですから。
これはね、かなりおもしろい。

iPad2の売りはカメラです。A5プロセッサも白いフロントパネルも大きなスピーカーもいいけれど、カメラがついたのは大きい、そう思っているひとは多い様子。

そんな中、このEye-Fiのダイレクトモードを使うと手持ちのデジカメがiPadやiPhoneの外付けカメラになる。
気持ちいいくらいスムーズに連携します。
写真も、動画も、どちらも。

こりゃいいね。


iPhoneに比べて大きなiPadのボディを振り回して撮影はちょっとナンセンス。
多分あのカメラの用途は、FaceTimeで自分目の前にあるものを相手に見せるため、的なものでしょう。

あれを使わずに、デジカメかiPhoneを選んでどんどん写真を撮って、あとはしばらくほっておくと自動的に(わりとさっさと)iPadに写真が送られてきます。
この「なんにもしない感」が、ちょっとたまらない。

楽すぎる。

操作がいらないデバイスって、なんかたまらないです。
手のひらに本当にある未来。きれいだったりとんがっていたりするわけではない、枯れた感じの、でも未来。

そういう風に感じます。

それとね、カメラを使わなくなっていた自分がちょっと寂しくて、でも、これを導入してカメラをちゃんとまた使うようになったらいいよなあ、とも思ったのです。

iPhoneはなんでもできる万能のデバイスで、写真だってたいていiPhone4のカメラで満足できちゃう。
でも、カメラ型をしたなにか、で撮るのとiPhoneで撮るのって、ちょっと違うと思うんですよ。
狙う、待つ、考える、があるのがデジタルカメラのいいところ。
iPhoneはそれがない。
それがないところが魅力でもあるのです。
でもね、狙わなきゃ撮れないものもある。待たなきゃ撮れないものもある。

どちらも使いこなしという意味で、Eye-Fiをカメラのメモリースロットに差し込んでおくというのはありなのじゃないかと思います。

2011年6月16日木曜日

「印度百景」って知ってる? vol.5が開催。6月18日(土)阿佐ヶ谷ロフトAにて。

「 印 度 百 景 

というイベント。

トークライブ、というジャンルだと思います。
おもしろいんだよこれが。自分でやってて言うのもなんなんだけどさ。

スタイルはいつもこんな感じ。

・会場は阿佐ヶ谷ロフトA。キャパ約80名(着席)
・1カレーインクルードで前売り1500円
・開催日時は土曜か日曜の昼間、約3時間。年3〜4回。
・ゲストはインドに行ったことのある人。
・作家、カメラマン、女優、イラストレーター、タレント等の面々。
・ゲストが持ってきてくれた写真をスクリーンに写しながらのトーク。
・会期時間中、ステージ袖でマサラワーラーがインド料理作り続け。
・お客さん、食べ続け。500円の食べ放題券あり。
・ナビゲイターは東京カリ〜番長水野仁輔氏とわたし。
・水野仁輔氏のクッキング講座(不定期)
・ジャンケン大会でプレゼントのコーナー(不定期)

たまに週末、うまいカレーくって、おもしろいゲストのインド話を聞いて、昼ビール、なんていう、どっちかというと、運営、出演じゃなくお客さんをやりたいなあ、のイベント。

値段を見てもらってもわかるように、儲けはない(笑)
だってさ、新宿中村屋のランチブッフェ、1500円じゃない。
それと同じでカレーも食べられて、ゲスト(これがまたスペシャルな方が多い!)のトークが聞けて、うまくすれば東京カリ〜番長にして「きょうの料理」でも先生を務める水野仁輔氏からカレーの作り方を教わることが出来て、その上そっと試食させてもらえて、なんて、ちょっと天国!だと思う。

なんか、ずるい。
お客になりたい。

とかいってても、主催なので、仕事します。




いよいよあさって!!
6月18日(土)に行なわれる、

印度百景vol.5

ゲストはまず、写真家の在本彌生(ありもとやよい)さん

在本さんは、いままでに何度となくインドへ行っており、
『TRANSIT』のインド特集の号でもインド写真を撮っていて、
その写真が大変に美しく、エモーショナルです。
トークにも大変期待できます!
実は現役キャビンアテンダントでもあるのですよ。


そしてもう一人のゲスト、サラーム海上さん

サラームさんはご存知のエキゾミュージック、ワールドミュージックのDJにしてライター。
アジア文化と旅を語ってもらうのに、こんなに素敵なゲストはありません。
かなりのディープなお話が期待できます。
ワクワクです。

そしてマサラワーラーが今回はトークも!
南インドでアートパフォーマンスとカレーのライブクッキングを敢行したマサラワーラー。
その活躍やいかに!
もちろんいつもおなじみ、彼らのカレーも目一杯食べられます。



チケットは、ローソンチケットと、
阿佐ヶ谷ロフトAのウェブサイトで発売中です!


『印度百景vol.5』

【開催日時】 6月18日(土)
       OPEN 12:00 START 13:00
       前売1,500円 当日2,000円(共に1カレー付、ドリンク代別)
       
【会場】 阿佐ヶ谷ロフトA
     
【出演】 水野仁輔(東京カリ~番長)
      はぴい(フードライター)
      マサラワーラー(インド料理ユニット)

【ゲスト】 サラーム海上(よろずエキゾ風物ライター/DJ)
      在本彌生(写真家)


2011年6月14日火曜日

文学フリマ。文学とはなんぞや。

京急蒲田駅そばに、大田区産業プラザPioというホールがあります。

出向いた目的は、



「文学フリマ」


一昔前のコミケット的な雰囲気で、マンガではなく文章主体のミニコミ紙、リトルプレスを素人からプロまで隔てなく集まって、展示即売、という感じのイベントです。


まず目指すは「ウ-01」というブース。

「ベンチウォーマーズ」というミニコミ集団のブースに用事があります。


>>

ウ-01
ベンチウォーマーズ ★ノンフィクション★
漫画・カレー・蒐集
齋藤裕之介、島田真人、ビキニライン、堀道広、永井ミキジ堀道広(漫画家)・永井ミキジ(グラフィックデザイナー)をはじめ、齋藤裕之介(漫画家)島田真人(編集者)ビキニライン(編集者)etc…あらゆるジャンルが集まった謎のミニコミ集団「ベンチウォーマーズ」その道を極めた者が好きな事を好き勝手になりふり構わず書きなぶります。

<<

という紹介が文学フリマのサークル紹介の欄に載っていました。

ここに我らが「印度百景」のゼネラルプロデューサーであるところのS氏ことシマダさんが所属。
今回カレー本のリトルプレスを発刊したということで、そりゃあもう、買いにいかねば、と。


「CURRY CARAVAN」


実はこの本に寄稿をしております。
6ページほどをいただきました。

他にもタレントの歩りえこさん、東京カリ~番長、東京スパイス番長や、知る人ぞ知る「スパイスジャーナル」編集長のカワムラケンジさんなど、そうそうたるメンバーが執筆を担当している価値ある本なのです。

や、うれしいものですね、自分の原稿が紙の本になるってのは。
感激しました。



もうひとつの目的ブースが「P-10」。

お世話になっている小説家の内藤みか先生のブースです。

 【twitter小説】ついのべ電書部 (ツイノベ デンショブ ツイッターショウセツ )

という形での出展。



さすがだね。新しいスタイルだねえ。
もちろん買いましたよ。

「1日10分からのソーシャルネット入門」


実は、それなりにソーシャルネットワーク関係、使いつつ仕事なぞいただいたりしているわたしではあります。

なので、「入門」はないんじゃない?なんておっしゃる方もいるかもしれないんですが。


内藤先生のいままでの本、「夢をかなえるツイッター」「夢をかなえるiPhone」の2冊を読んで、いいよねえ、と思ってるので。
切り口がいいんですよね。

はじめての人にすごくわかりやすく伝えていて、伝え方の例えや教え方がすごく勉強になる。

なので、迷わず買いました。
人に聞かれた時にその事例で教えてあげるとわかりやすいと感謝されるんです。


文学フリマ、はじめてだったのですが、かなり刺激的でした。

ZINをやってる人たちとはまた違うアプローチで、かつ、ジャンルがとても広い。

表現したい、伝えたいことをまとめるための手段としての出版、という空気があって、その空気、熱気をはらんでいます。

ちょっとなにかやってみたい気にさせられました。
次回ものぞきにいきたい。



ところで、どういう幅、括りなのだろう。

文学ってなんだろうなあ。

2011年6月12日日曜日

総写真家時代。そういう中で、いい写真ってなんだろうね。

想いを込めてシャッターを押すと、意外と「いい写真」が撮れる、、気がする。
誰にとっての「いい写真」かはわからない。
が、でも、「いい写真」は確実にふえている。


わたしの話ではない。


世の中全体、とまではいかないが、いままで写真なぞ撮らなかった層に、それが広がっている気がする。

ひとつの理由はiPhone。
携帯電話、ではなく、あえてiPhoneという。

携帯電話で写真を撮る層というのもひとつの大きな潮流であると思う。
が、携帯電話だと、少し足りない部分がある。
コミュニケーションの部分「ひとに見せる」という部分だ。

写真というのは人から見せられて評価し、ひとに見せて評価をされる。
それはコミュニケーションだと思う。


それを飛躍的に効率化し、不特定多数との写真を主軸にしたコミュニケーションを実現したのがiPhoneとツイッターの組み合わせだ。アンドロイドもそう。

が、アンドロイドは残念、iPhoneよりも遅れて出て来た。
その分、アプリや環境でまだ追いつかない部分もある(まだインスタグラムが対応していない、等)
いずれ追いついてきて、コミュニティの大きなマスとなるであろう。
(ただ、アンドロイドは各機器でカメラの仕様、画素数等で差があり、なかなかむずかしい部分もある。単一ハードであるiPhoneに利があるのは当然)

携帯電話では、絵を作る、ひとに見せる、という部分が弱かった。
それぞれアプリ対応がないのと画面の小ささ、フォーマット(縦横比)だ。

その小さな差がiPhoneによってうめられたとき、大きな爆発のように写真を撮ることの楽しさを知る人がふえていった。知らぬ間に、多くの人がカメラの基本であるパンフォーカスレンズのそこそこ撮れるカメラを手にしていたのだ、意識をすることなく。

携帯電話の態をなすそれは、つまり、いつでも身に付けており、いつでも取り出せるようなスタンバイ状態にある。
携帯電話の形とも、カメラの形とも少し違うそれは、人に緊張をさせずに写真を撮るという能力を得た。

この2つの事柄だけでも写真力が上がって不思議ではないと考える。
差が出てくるところを考えれば、より多くの写真作品、スナプショットではない写真作品を多く見て、それを自分の血肉にしたものが勝ち抜けていくのではないだろうか。


いまが、新世代の写真家が誕生する前夜なのではないだろうか。

2011年6月9日木曜日

江ノ島のネコ。




聞いてはいたのだけど、江ノ島はネコが多いねえ。

本当に多くてびっくりした。




で、本当にみんなのんびりしているのがおもしろかった。

人を怖がらない、というよりも、人のところにどんどん寄っていってにゃあ、と泣くかわいさよ。




そりゃあもちろん遠慮なく写真を撮らせてもらいました。

中にはカメラのレンズによってくるネコもいて、なんだかおもしろかったなあ。


2011年6月6日月曜日

本屋さんの価値。

電子書籍に戦々恐々の出版業界、というキャッチーな見出しをよく見かけるけれど、ちょっとまって、と思うのだ。
その前に、だよ。

キンドルが出て、iPadが出て、電子書籍の時代がいよいよ本格的に始まった、などいう人が多いらしい。

iPadについては当初電子書籍用のキラーデバイス、などと間違った、偏った報道がなされたものだけれど、やっと1年を経てAppleの想いが消費者に伝わりつつあると思われる(逆にメディアではまだ1年前のズレた記事を信じている人もいる様子、、、)

いろいろなそういう動きなどあるわけだが、その前に。

そういうふうになってきたここ数年の前の段階で、活字離れってどれだけ進んでいるの?
そっちに注視したほうが方策を立てやすいのではないのかな、とよく思う。
映画しかり、書籍しかり音楽なぞまさにそう。

そういうものじゃなくて、デジタルサービスだって同じだよね。
個人で使えるストリーミング放送のプラットフォームがここに来て伸び悩んでいるのもそれ。
始めは「自分で、個人で、一人で、たいした機材もなしに放送ができてしまう!」というおもしろさから人が集まったけれど、それは所詮インフラ、というだけのこと。


コンテンツありき。


そこでしょう。

つまらないものを流されても誰も視聴なぞしないわけで。
本や音楽、映画、すべからく、「本当にいいもの、楽しいもの、感激するもの」を求めていけば、それがどんなプラットフォームに乗っかっていようとも、人はそれを求める努力をするはずなのです。

APPストアで買えなきゃ本屋さんに出向く、iTunesストアになければ、たまには街に出てタワーレコードや新星堂を探すのもいい。


私の好きな本屋さん。

いまでも定期的に通います。
ネットでは残念ながら出てこない、いい本、深い本、たくさんそろえてあって、その上それぞれがリンクしてその本屋さんの空気を形作っている。
Amazonじゃあそういうわけにはいかないのです。


テレビ離れ、メガセールスを記録したアーティストがプロモーションを終わると跡形もなくいなくなる、とか、いろいろあるよね。

いいもの、楽しいものだけがが欲しい。

それだけなのです。