2012年1月30日月曜日

アップルストア「iLove iPhone Vol.24」のH.I.S.のプレゼンテーションで「旅」を思い出す。


アップルストアの銀座、毎度おなじみのシアター。
もう24回目となるiPhoneの定期イベント、


「iLove iPhone」


4001field主催のiPhoneの楽しさを伝えよう、というプロジェクト。

私も何回も会場に運んでいる。というか、このイベントの第一回目に実は登壇もしているのだ。
そのときは写真がテーマだったのだが、そこへあえて相棒のケンさんとふたり、動画を流し込んでジャーナリスとの林信行さんから賞賛をいただきその流れで動画の本を一冊、刊行することができた。
とても大事に思っているイベントだ。


この日は電通のアプリ開発チーム「汐留イノベーションスタジオ」のプレゼンテーションがあった。
これがなかなかおもしろい。「Clip CM」など、知っている動画作成アプリも紹介されて、おやあのセンスあるアプリはここが、と合点がいった。

この日は「MOBILE PONESTAR」というアプリの紹介。
iPhoneの電話番号、連絡先からキャラクターを生成して連絡先の写真の部分に入れこんだり。結構好きな感じのアプリだった。これからのアプリはますますコミュニケーションとソーシャルを柱に据えねば、という感がある。


iPhone Magazin さんと Meet i さんのプレゼンは相変わらずのアットホームさで、和む。
時節柄のバレンタイン対応アプリ、なんていうくくりでのプレゼンテーションでさすが雑誌、と感心。

これが目玉だな、と思ったのが最後のプレゼンテーションで登場の、


H.I.S.

ご存知の大手旅行代理店。
私も毎度海外のときはお世話になっている。

H.I.S.、実はずいぶんたくさんアプリを出しているのだ。
こんなに。
ね、ちょっとびっくりした。
と、同時にもうちょっと整理、統合がなされててもいいよな、とも。そう思ったら担当の方が壇上で同様なことを言ってらした。なるほど、これから、だ。


この日は出たばかりの、


「H.I.S.海外航空券」



という名前通りのアプリの紹介。これが思った以上によくできていた(無料)
名前通りの旅券検索アプリなのだが、なかなかのもの。

検索機能では検索条件指定で出発到着空港指定、出発日、人数等の基本からアライアンス指定までできるのが今っぽい。マイレージにこだわりたい人にはお勧めの機能だ。
便一覧、航空会社比較に最安値カレンダーという機能、これも必須にして十分な内容。検索内容の一時保存リストなど、かゆいところに手が届いている。


実は「ここまでできるのはいいとして、こういうのって自宅のパソコンでやるんじゃない?」なんて思ったのだ。
が、プレゼンで「たとえなファミレスで友達同士、これで調べて盛り上がったらそのまま航空券押さえて決済まで、、、」
ああ、なるほど。昨今、コンピュータは使わない、携帯電話だけですべてすます、という層が非常に多くなってきているという。確実に価値があるといえるようだ。

っていうか、決済まで行けるの?行けるんだ!そりゃすごいなあ。
シュミレーターじゃあ意味ないものね。旅行会社が作ってるのだから。

非常に高機能だけれど、ちょっと色気がないかなあ。

要望としては燃油サーチャージのデイレートが見られたりするといいかしら。
あとはほかのアプリ「H.I.S.」などとの統合含めて旅での実際の見所紹介や動画視聴、キャンペーン応募フォーム等のコンテンツ系、あるといいね。そういうので旅心を誘われて、じゃあ今いくらで行けるのよ、という導入、いいのじゃないだろうか。


個人的にいわせてもらえばこの話で訴求力を持つキーワードって


「旅、食、映像、写真」


なんじゃないかと思う。
旅に行きたい人はたくさんいる。まずはその人たちを拾い上げるところから。
そうそう時間もない昨今の日本の人々。
まずは旅に行きたくなるような仕掛けを打たねば。


旅の目的の多くは観光、グルメと見られがちだが、記憶に残る旅の思い出は「人」
現地でその地元の人々とのコミュニケーションをどれだけとって、それが楽しかったか。これは大きな要素だと思う。
そしてまたその出会いを求めて、その人との再会を求めてその場所、旅のリピーターになる。ひいては旅行代理店のリピーターになる。



例えば私がよく提言をするスタイル「東京で2時間のアジアントリップ」などを活用出来るかもしれない。私が寄稿したカレーのリトルプレス「カレーキャラバン」(ベンチプレス刊 800円)でも原稿内で取り上げたのだが、


時間がない、でも旅は忘れたくない。旅の根源は人との出会い。東京で、スペシャルディープなアジアン食堂に出かけて彼の地の人としゃべり、その人が作る食事を摂る、そんなショートトリップをしよう


という趣旨。
例えばこういう楽しみを旅行代理店が仕掛けとして使い、コンテンツとしてアプリに落とし込んでそれを実際に実行、体験した顧客が「ああ、やっぱり現地へ旅したい!」という渇望感をもつ、なんてアリではないか。

現在の日本、どこの職種業種でも同じなのだがいまあるパイの食い合いで勝ち残れる業種など一つもない。業界が集まって、商圏、マスを育て、広げてそれを分け合うようなビジネスをしていかないと立ち行かなくなるのではないだろうか。



あ、そういうえば、このあいだのH.I.S.さんの旅動画のコンテスト、落ちちゃったなあ(笑)いじり過ぎのを投げたからか。結構撮りっぱなしのばかりが応募してたからそういう方がよかったかしら。
ほんとうは今頃シンガポール旅行が当たってまた現地映像、写真素材をたくさん撮ってるはずだったんだが(笑)今度は負けん(笑)

相変わらず「iLove iPhone」、おもしろい。毎度刺激をもらえて、ありがたい。
皆さんも足を運んでみるといいよ。



そうそう、そんな会場で、友人の旅好きが集まったので、有楽町の駅前の中華屋でちょい飲み、ちょい食べ。こんな東京のど真ん中のお店でだって、垣間見える現地感がある。
営業中、ホールの隅のカウンターで現地からやってきた従業員の女性がみんなで集まって楽しそうに唐揚げをつまんでいる。日本人がやっているレストランだったらそういう感じ、ないよね。


そういうもの含めて、アジアのレストランは楽しいな。  


またそろそろ旅に出たいね。




・iPhone Magazine http://www.iphonemag.jp/
・meet i       http://web.meet-i.com/
・4001field      http://www.4001field.com/
・H.I.S.海外航空券予約 http://itunes.apple.com/jp/app//id489471845?mt=8 (iTunes AppStore)
・ガジェット☆ダイスケ  http://gajetdaisuke.com/archives/111216_183422.php 
 (ジェット☆ダイスケさんのブログ記事。これにもよいアイディアがある)

2012年1月28日土曜日

自著は最近どうなのか。


一昨年11月に発売されたオブスキュアインクさんとわたしの共著。


「iPhone x Movieスタイル」


ジェット☆ダイスケさんをはじめ、著名な方々の原稿に支えられて大変よい本に仕上がったと思う。
昨年は台湾版も出版の運びとなり、大変にうれしかった。


そしてやはり著者であるところの自分、気になるわけで。
どれくらい売れているのだろう?
店頭には置いてあるのか、そう思いながら、街に出ると書店をのぞく。

なにしろ流れの速いIT、ガジェット、技術本のジャンルのこの本。
そして本の発売からかぞえるとはや14ヶ月になろうという現在。
OSもiOS5となり、iPhone自体も4Sになった。
どうなのかなあ、と書店をのぞくと、さすがにはじめの勢いはないものの、iPhone関連が充実している書店には、意外や未だおいてもらっている。


とても、ありがたい。


スティーブジョブズが最後にわたしにくれたワンモアシング。そう思っている。
5ではなかった。アプリもほとんどのアプリがつかえるまま。
自著の寿命が1年分、延びた。

そして、ただただアプリケーションの説明やOS等の紹介、解説に終始しない作りで考えた本。
まだまだ現役、と思っている。

願わくば一度手にとって、ぱらぱらとめくってみてほしい。

この本に込めた想いはわたし自身の体験。
実はムービーはかなり楽しいという事。
実はムービーはそれほどむずかしくないということ。
撮影も、編集もiPhoneの中でできる時代が来ているという事。
それによって場所を選ばないいろいろな可能性がうまれていること。

そのことを伝えたかった。

あなたなら、きっと気に入ってくれるはずです。

2012年1月25日水曜日

スノードライブ。


久しぶりに雪が降った。

雪が降ると無性にクルマでおもてに出たくなる。
今回は少し狙って、夜半には平野部でも雪という予報を先取り、山間部にクルマを向けた。


案の定、大垂水峠を越える頃には雨がみぞれになってきた。

路面を確かめながら進む。ちょっと心躍る緊張感。こういうのが昔から好きなのだ。
クルマと対話しながら、などという言葉。もはや前世記のものかもしれぬが、コンピュータアシストなんかひとかけらもついていないようなクルマの楽しみっていうのが、そこにある。


いや、それはいまも昔も変わらないよ、という人もいる。一理ある。
が、分厚い手袋で手探りするのと素手で手探りするのとではやはり、違う。
楽しさが違う。


いまタイヤと路面とその間にある雪の三者のあいだで何が行なわれているかを想像しながらハンドルをこじる。


それが楽しい。


雪など降ると、そんな御託を並べる暇もないほど忙しい。それによってアタマが空っぽになり、その忙しい最中、なぜだか仕事のよいアイディアがすーっとうまれたりする。
不思議なもんだよなあ、と毎度思う。

そうやって辿り着いた公衆温泉。




今日はいつも行く奥の方にある温泉はやめておく。
うっかりスタックしたら、湯冷めしちまうものな。

2012年1月4日水曜日

年賀状。


年賀状は、苦手、という訳ではないけれど、どうもだらしがなくてギリギリになってしまう。
いつもクリスマスを過ぎてから、どうするかなあ、何かちゃんとデザインしたいなあ、などといいながら、年末になりアリものの絵柄を探してちゃんちゃん、となる。

いかんいかんと思いつつ、毎年同じ。
さて今年。
もういい加減あきらめてて「ことしこそ!」は思わなくなった、出しても出さなくてもいいか、とかもちょっと思うんだけど。
でも、大事な人やおつきあいある会社さんにはやっぱり出さなくちゃね。
今年はお家に秘密兵器あり。
AMNさんのブロガーイベントでお邪魔した西新宿のエプソンさんでお借りしているこのプリンタ。

「EP-804AR」



エプソンの今期のコンシューマー機でメインマシンであろうこれ。
大変によくできている。


こういう忙しい年末に「うっかり」をプリンタが防いでくれるのだ。
実は結構助けられている。

たとえば印刷時に指定と違う紙が入っていると警告を出してくれる。
これ、いいよね。年賀はがきを無駄にしないですむ。印刷間違えで結構な数、郵便局に持っていって取り替えてもらったりしてるもの。このクソ忙しい年末にそんなことしてる暇、ありません。

スキャン原稿の入れっぱなしも教えてくれるし。
デザインできたけど元原稿のあの紙焼き、どこいったっけ?がなくなるんだよね。
これもありがたい機能。


そして深夜。深夜の印刷、よくあるんです。間に合わなくって泣きながら深夜印刷。
ちょっと前のプリンタって印刷の作動音、結構大きかったよね。それにヘッドが行ったり来たりすると結構な振動がある。
ずいぶん静かになったもんです。スピードも速いしね。
横でゴロゴロガリガリいわれてちゃあ、文章仕事も進まないって感じだったけど、これはもうそんなことはありませんでした。

結局プリンタはできるだけ新しくて早いやつがストレスなくっていいってことだなあ。
うん、思い知りました。

いいじゃん、「EP-804AR」


Fans:Fans

2012年1月3日火曜日

「500円フォトブック」を試した年末。


私の好きなウェブサイトで「favLife」というiPhoneで撮る写真の楽しみを綴るブログがある。

iPhoneのカメラアプリの紹介、使い方を中心に、アクセサリー情報や写真コンテストの開催、と幅が広い。
楽しいブログで、飛ばし読みの多い中、わりとこのブログだけは時間をかけて読んでいる。
紹介されたアプリを盲目的に買ってみたり、なんてことも楽しんでいる。

そんな「favLife」。
こんなプレゼント企画なんかもたまににあったりして、ツイッターで応募してみたりする。
こういうの、あたったことないんだよねえ。


なんて思ったら、あたった!
うれしい!


ウェブで懸賞とかプレゼントにあたるの、ほとんど初めてかもしれない。


で、favLifeの中の人からメッセージをいただいて、喜びをかみしめつつ作ってみたのがこれ。
ネットプリントジャパンさんのサービス、

「500円フォトブック」

もうね、名前がストレートすぎてびっくりするのだけれど。アプリも同じ名前だしね。
作ってみましたよ、自分で撮った写真を使った写真集。



アプリはなかなか操作性も悪くなく。
細かいこと言えばきりがないんだけど、使い出、悪くないです。
レビューと称して独りよがりな勝手を言う輩がはびこる昨今。私は「足を靴に合わせる」という日本の兵隊さんの心意気でいつも行動しております。
ともあれ成果物。

これがねえ、馬鹿にできない。
正直に言います。ずっと「Photoback」さん一本やり。それでやってきました。

Photoback、いいんだよ、あのサービス。
すごいのがその「本としての完成度」。なんというか、手に取ると、眺めると「あ、本屋で売ってる本と同じものだなあ」と体が反応する。あれはちょっとほかのものにはない凄み、じゃないかと思っています。

で、この「500円フォトブック」
これにもまた驚かされてしまった。こっちもいいんですよ。


残念ながら「本だなあ」感は薄め。
でね、それとは別の方向でいいんですよ。仕上がりがね、自動車のカタログとかああいう感じであがってくるんです。
これがなかなかなのだよ。

「Photoback」には質感という強いアドバンテージがある。少々お高くても作ったろう!と気合いが入るサービス。
「500円フォトブック」は安さというアドバンテージ。それは安かろうなんとやら、ではなく「思い立ったらとりあえずえいや、で試せる」という軽やかさがある。こういうのは大事です。


入り口、きっかけがなければ写真集サービスというジャンル自体のマスが広がってゆかない。
大切なポジションだと思います。

今回作らせてもらったのがインスタグラムにフィットする正方形の一冊。
例によってインドでの写真を真四角に切り取って使用。
手のひらからはみ出るくらいのサイズの結構大きいな、と思うサイズ。このサイズだと写真の見応えがある。


iPhoneの画面で見てばかりいたインスタグラムの写真たちに輝きが増す。
これは本当に体験してもらいたいもの。

で、1冊作ると次のアイディアがわいてくる。
質感がカタログっぽいから好きな雑貨のブツ撮りをして、たまったら「500円フォトブック」でカタログにしてみる、とか。


「Photoback」じゃあ上品に仕上がりすぎるから「500円フォトブック」のカタログ的なつやがある紙質を生かして「月刊xxxx」シリーズみたいなグラビアを作ってみる。友達の女の子をノセてデートに誘い、ちょっとセクシーな写真集を作ってそれをプレゼントしてあげる、とか。


うん、フォトバックと使い分けが出来るじゃない。

実は今年自費出版で一冊、書いてみようと考えている本があるのだけれどこのサービスなら儲けは考えず、ならすごくお手軽にそれを実現することができそうだ。

いろいろやってみたいなあ。
想像力が膨らみます。楽しいサービスです。