2012年4月22日日曜日

映画 「ロボット」を見た。


お友達からのきっかけから転がって、東映の試写室でインド、タミル映画の大ヒット作


「ロボット」(邦題)


を観ることになった。
これがえらいおもしろかったのだ。



下北沢に°と(ぱんにゃ)いうカレーのお店がある。松尾貴史さんが渾身で手がけたカレーのお店。そこで知り合ったふみさんという映像関係の剛の者のねえさんがいる。Twitterで彼女がカレースキスキの女子、カレイコさんを紹介してくれて印度百景に送り込んできた。ふたを開けたら「今度仕事でタミル映画の配給を、、」なんて。おお、こりゃおもしろい!ステージの袖に引っ張ってきてインフォメーションをしてもらった。その映画がわたし程度のインド好きの耳にさえも届いていた、


ラジニカーントの新作「ロボット」


だったのだ。

有楽町、東映の試写室。
オフィスと同じ場所に突然試写室があるのはなんだか面白い。
仕事場の「中」に映画館がある職場、仕事場の下には本物の劇場もある職場。ちょっといいなあ。

彼女がアテンドしてくれてシアターの席についた。あ、井生さんがいた!印度百景にゲストででていただいた写真家、というか今はもうなかよしのアキラジー、だ(笑)

さてネタバレ関係が難しい映画のレビュー、この「ロボット」という映画。インド映画、という括りで見に行くと期待を裏切られるかもしれない。いい意味で。




テーマは普遍的なロボットものの一大命題。


「人間と意志を持つ機械との共存」


フリッツラング「メトロポリス」の昔から必らず取り上げられる、SF者の私としてはおなじみ、かつ「どんな風に料理してあんのかな」と興味津々のジャンルなのだ。井生さんもいってたけど日本人のDNAのどこかにはには未だ鉄腕アトムへの強い思いがあるのだ。じゃなかったら日本のアニメーションのロボットはあんなにひと形ばかりであんなに2足歩行はしなかったはずなのだ。AIBOだってアシモだって生まれ得なかったはずなのだ。だから日本人が見てなにか感じるテーマなんじゃないか、と思う。



とにかくエンターテイメント系SF映画にきっちり仕上がっているのがすごい。見るとわかるんだよ。メイドインハリウッドではないのに「世界興行収入100億円超」という結果をたたき出しているわけが。ストーリーもオリジナリティがあるしスペクタクルもあるし。女優はとびきりピカピカの世界一の美女!で気分いいし。視覚効果やコスチュームデザインにハリウッドの血をひいてきているし、でいうことがない。明らかにこれまでのヒンディ、タミル映画の流れからは一線を画すものだと思う。


で、それだけだと「ん?ハリウッド?」となるけれど、やっぱりそこはインドの血が流れる映画でナンセンスなギャグシーンや皆さん期待のダンスシーンがあってにやりとさせられる。ハリウッドクラスのSFXとクールセンス、それにインド映画のコミカルな部分やゴージャスなダンスシーンがあるというハイブリッドでアップトゥデートな映画、これは心から楽しめる。そうそう、音楽もね、よかったんだよね。それとダンス、アクション。ラジニカーント、いくつだったっけか?もうからだ動く動く。すごいよね。だてにスッパルスターではないのだよ。

知っている人は知っている、インド映画特有のあの濃さ、あれが薄く感じられるのだけど、だからこそするりと観られてしまうし素直におもしろい作品だなあ、と思えるのかもしれない。
日本版公開にあたり、日本の興行特性に合わせて40分のカットを断行、いいか悪いかはまた別として、これによって日本公開ができたことは素直に喜びたいし、これは想像なのだけど(タミル版を見ていないので)そのカットのおかげでさらり見やすくて、インド映画が未体験の人の入り口になり得る作品として成立したのかもしれない、なんて思っている。



そして自分がそうだからいうんだけど、それゆえ一度見て、おもしろかったら、ファンになったらオリジナル版も見たくなるのが人情ってもんで、それによってタミル版の字幕つきが日本でも上映、なんてなったらこれはもう、盛り上がっちゃう。そういう流れがとてもできてほしい、と思う。


うーん、もう一回劇場で見たい。とにかくおもしろかったんだよ。





しかし、「ワケわからんが面白い」のキャッチコピーは秀逸だなあ(笑)






< 情報 >


映画「ロボット」公式サイト 公開は5月12日より!!
http://robot-movie.com/


この情報は見逃せない!コラボカレーが登場。そのイメージビジュアルに驚け!
http://blog.livedoor.jp/robotmovie/archives/5307801.html

本家、ムンバイのサイトでもバナーが貼ってあります。
http://www.mumbai.co.jp/


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